本日も、高台寺周辺について3倍楽しむ為のポイントを解説していきます。
今回は、霊屋「ねね様の想い」前編についてお届けいたします☆彡
では早速参ります☆彡
まず霊屋(おたまや)とは何ぞや?から。
霊屋とは、一般的に死者の位牌(いはい)を安置する場所と言われています。
(家で言えば、仏壇みたいなものですね。)
高台寺の霊屋は、高台寺創建当初からあるもので、こちらも非常に貴重なものとなっております。
こちらの霊屋は内部撮影禁止の為、今回も外観よりお届けいたします。
(内部は行けば見れますので、是非こちらもお参りください☆彡)
さて、内部についてですが、左がねね様、右が豊臣秀吉の木像が安置されています。
高台寺はそもそも豊臣秀吉の菩提を弔う(冥福を祈る)為に造られたもので、
豊臣秀吉がお祀りされているのは当然ですが、
この霊屋にはねね様自身もお祀りされています。(ねね様が高台寺を造っています。)
またこの霊屋は他の霊屋と違い、実際にねね様の遺体が霊屋の地下2mの所に安置されています。
通常はお墓ではないので遺体はないのですが、ねね様の遺言で部下にそうするように命じていたとされています。
また内部の造りは非常に豪華絢爛で、桃山時代を代表する漆工芸美術が施されており、
高台寺蒔絵(こうだいじまきえ)と言います。一見の価値有です☆彡
注目するポイントは、ねね様と豊臣秀吉の木像の違いです。
ねね様は右膝を立てて座っており、豊臣秀吉は胡坐をかいて座っています。
ねね様のこの座り方は、当時の女性の正式な座り方を表現していると言われており、
この座り方を胡跪(こき)と言います。
最後に、この開山堂と霊屋を結ぶ橋を臥龍廊(がりょうろう)と言い、瓦が龍の背中に似ている事からそう呼ばれています。また階段の高さが低いのは、当時着物や雪駄などで行き来するので、登りやすいようにしてあるそうです。
ねね様も日参(にっさん)と言って毎日開山堂へお参りをして、この階段を登って奥の茶室へ向かわれたと言われています。この階段は登り切って、振り返ると、瓦敷だけが見えて階段が見えないように視覚の工夫もしてあるとの事です。
それでは、また!
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